
祭典・神事
祭典行事の御案内
令和3年 辛丑年
■毎月1日、15日 月次祭 月々が平穏な暮らしでございますよう朝拝に合わせて斎行されます。
■己巳(つちのとみ)の日 1月21日・3月22日・5月21日・7月20日・9月18日・11月17日
■新型感染症流行の状況により祭典行事等が縮小もしくは中止となる場合もございます。
天河大辨財天社祭典行事予定
1月5日松囃神事
この神事は新年を迎え喜びの感謝を捧げるお祭りですが、特に一月十七日の牛王宝印神事で皆様に御頒布申し上げます神符中央に鮮やかに押印される、如意宝印を、当社千三百年の伝統にもとづいて打ち初めする日であり、吉野熊野の中心、大峯本宮としての神柱がたち給うあかしをたてまつる神事とされます。当日、湯立神事によりお浄めされた、如意宝印は御神鏡を象徴する「聖なる松」の幹で権大工棟梁によって入念に仕上げられ、その形は火焔宝珠の中に三魂がかたどられ、牛王宝印神符の上に押されて、初めて宝印が神の力を発揚いたします。又本年初めの初舞台、三番三が奉納されます。
1月17日牛王宝印神符頒布祭
牛王神事は、古来、伊勢神宮、熊野本宮と共に、我が国「三大牛王神事」としての伝統をもちます。世界の国々が平和であり、諸国万民が安穏無事であり、五穀万菜の実りが豊穣でありますようにと祈願し、いとも厳粛に執り行われます。一月十六日夜半より、正月三が日神前に奉った若水によって仕立てられた墨水で、牛王版木より牛王宝印札が刷られ、御参拝の皆様に刷り上げた牛王宝印札中央に朱印鮮やかに如意宝印を押印し御頒布されます。尚、牛王宝印神符は数に限りがあり、御参詣の方優先にて頒布申し上げます。
旧暦3月3日桃の節句祭
春の太々神楽講講社大祭
桃の花や菱餅を神前にお供えし、氏子、講員、崇敬者の皆様の御平安をお祈り申し上げます。
5月弥山奥宮大祭
毎年5月15日に近い土曜日を選び、1泊2日の日程にて参加者を募り霊峰弥山に登拝し、大祭を斎行申し上げます。
5月下旬おんだ祭(お田植え神事)
天川村の植手衆を始め募った早乙女衣装を装った皆様と共に五穀豊穣を願い、神社南側の神田にてお田植えが行われます。
7月16日例大祭宵宮祭
7月17日例大祭
1年の最大の祭典。本殿が開扉され、宵宮祭では毎年神楽殿にて音楽が奉納され、例大祭では聖護院門跡を始め本山修験行者による採燈大護摩が厳修されます。また能が神楽殿で演じられ、夜には江州踊り等終日賑わいをみせるお祭りです。
旧暦7月7日七夕祭
天河社では、毎年旧暦の七月七日の日に、各々家居のご先祖様始め萬霊の御霊のご供養を神仏一体とした祭事にて執り行われ、お祓いをした七夕供養燈花を境内一円に灯し供養のお祈りを捧げ、翌日護摩供により一切をお焚き上げ申し上げる行事です。
七夕祭とは、中国の星伝説である、牽牛と織女とが銀河をはさんで、この日一年に一回の会合する話と、それにあやかり女性が裁縫の上達を願う乞巧奠(きこうでん)(女子が手芸に巧みになることを祈る祭事)の習俗とが移入され、日本の棚機女(たなばたつめ)の信仰と習合したものであります。
天河神社でも、神代の昔、七夕の夜に弁天さまと川向かいの八坂神社に鎮まります牛頭天王さまが、天川村を流れる天の川(てんのかわ)のムシロ磐(四石の一つ。昔、亥(イノコ)の晩に弁天さまを祀る琵琶山の回りに四つの星(隕石)が降ってきたと伝わる一つの石)において、いろいろな神さま同士のお話をなされたという伝承が残り、地上の天の川(てんのかわ)と天空の(あまのかわ)と平行して流れ、夜空の星は川面に映えて、二つの社に伝わる七夕伝承を一層引き立てております。
又、平安時代の大歌人、在原業平(ありわらのなりひら)は、次の歌を詠まれている。
狩り暮らし たなばたつめに 宿からむ
天の河原に 我は来にけり
毎年七夕の夜に、天川の里の機織りの上手な女性に合いに来られたという、伝承が残され、業平の墓も天河神社近くに鎮まっています。
このように、清らかな水が流れる天空に最も近い、神々の集う川という名の由来からもくる天川は、毎年七夕の夜には、幽玄な時が過ごせます。
旧暦8月15日観月祭
仲秋の名月を愛で、ススキや里芋、団子を神前にお供えし祭典が行われます。境内にはタライに清水を注ぎ、月を浮かべて御神水としてお頒ち申し上げます。
11月2日秋季大祭
山々の樹木の葉が鮮やかに色濃く染まり、秋の実りと五穀豊穣に感謝を捧げ、神田より収穫されました初穂が献上され祭典が行われます。また能が神楽殿で演じられます。